掃除のプロなのに落とせない汚れはありませんか?


例えば

浴場の御影石や十和田石にこびり付いたスケール汚れ

鏡やカランのウロコ状のスケール汚れ

何度洗ってもぬるぬるする床、ひのきに生えた黒カビ

でも、プロである以上は「落とせませんでした。」では通用しません。

そんなガンコな汚れでも、お客様が満足する所までキレイに落として

見せるのが「プロの仕事」です!

しかし、いくら努力してもキレイに落とせないこともありますよね?

ではなぜ落ちないか?それは実に単純な3つの理由です。


1.汚れに合ったベストな洗浄剤を使っていない。

汚れに合った洗浄剤を選ぶためには汚れの正体を

見極める力が必要と言う事にもなります。

例えば浴槽のスケール汚れを落とすのであれば

使うべき洗浄剤は「スケール洗浄剤」なのです。

スケール洗浄剤であれば、配管洗浄用でもボイラー用でもなんでもいいのです。

しかし、汚れの正体がわからなければ浴槽用洗剤を使う選択をしてしまいます。

それではスケール汚れは全く落ちません。

さらに上級者は、スケール洗浄剤に限らず酸性洗浄剤の中から

主成分をチェックし洗浄剤を選ぶことができるので

洗剤の選択肢が増え、よりキレイにそして楽に落とす事ができるようになります。



2.汚れに合ったベストな洗浄剤の使い方をしていない。

浴場の洗浄作業は、必ずしも洗浄剤メーカーの

使用方法がベストなものとは限りません。

それぞれの洗浄剤の特性をしっかり把握し現場ごと(汚れごと)に

最大限に効果を高める方法をマスターしておくことも大切です。

例えば、洗浄剤を希釈する場合は酸素系漂白剤であれば

約50℃のお湯で希釈するのが最も効果的です。

しかし、酵素が配合されているのであればもう少し温度を下げる必要があります。

また、塩素系漂白剤ならお湯より水を使う方が塩素濃度が安定します。

今述べた希釈方法が基本ですが、汚れや環境によっては必ずしも正しいとはいえません。

汚れの正体を見極め、浴場の環境、汚れがついている素材や、

作業時間などによって効果的に洗剤を使うことが大切です。



3.汚れに合った正しい洗い方をしていない。

特に温泉浴場においては、洗浄剤選びと同じくらい洗い方が重要になります。

例えば、洗い場はスケール汚れと皮脂汚れ、石鹸カスが重なり合って付着しています。

その汚れの程度を判断し、スケール洗浄を行う前にアルカリ洗浄や

温水高圧洗浄など前工程を入れるのか

もしくは初めにスケール洗浄を行うのかなどという選択があります。

汚れの状況判断が的確にでき、汚れに合った正しい洗い方ができれば

よりキレイに
れを落とし事ができ、作業時間や洗浄に係るコストも削減ができます。